「山田孝太郎 FANTASIC WORKS」弾丸ツアーレポ

f:id:ragnellike:20210921212359p:plain シルバーウィーク3連休の中日である9/19(日)に、私が敬愛しているイラストレーター、山田孝太郎先生の展示会に行ってきたのでそのレポートになります。

こんなん行くやろ…

展示会の告知とコロナ

いきなりですが、私、神奈川県の者でして。
展示会が行われている長野県岡谷市の市立岡谷美術考古館までは特急あずさ号に乗車して片道約2~3時間で行ける距離に住んでいます。
過去に諏訪湖周辺まで同じように特急に乗車して行った経験もあり、それならまぁ…日帰りで行けるな……!?となったため、山田先生の告知を見てすぐ弾丸ツアー計画を練っていた次第です。
しかし世は大コロナ時代。7月末から8月にかけて開催された五輪の件もあってかなかなかに都内を始めとして感染状況は芳しくなかったため、すぐに行くというのは流石に憚られました。

幸いにも8月中旬にコロナワクチンを2回打ち終わり、同月末にはいわゆるフルチンとなるため、行くなら9月以降にしよう!
そう計画を立てたのでした。
当初の予定日は、仕事が翌日にある日曜日は避けたかったので、9/4(土)としていました。

しかし…

おいおいおいおいwww

どうやら長野県からの要請で臨時休館となったようでして、これは流石にどうしようもない…。
展示会は9/20(月)までなので、この時点で必然的に9/18(土)~9/20(月)の3連休の参加になることが確定しました。ギリギリだ…!
まぁできるだけ早く行きたいし、9/18(土)に行くことにしましょう、と泣く泣く計画変更。
かなりこれを1週間のモチベにしていたので、ぼくは2週間の延期にメンタルが破壊され死んだように2週間を過ごすことになってしまいました……。

臨時休館期間を過ぎて…

さて、なんやかんやで無事に過ごせた2週間、待ちに待ったシルバーウィークがやってきました。
さぁ!週末はいよいよ待ちに待った展示会弾丸ツアーだ!!やったぜ!!!楽しみだなあ!!!!

そう思っていた時期がぼくにもありました。

そうです。台風14号です。
ほんとさぁ、よりにもよって予定日(9/18)に関東直撃することなくない?
2度の計画変更となった自身の不運を呪いつつ、台風一過で翌日はいい天気になることに期待して、またも予定日を翌日の9/19(日)に変更するのでした…。

3度目の正直

さて、運命の9/19(日)。
期待通り台風一過の快晴に恵まれ、ようやく待ちに待った弾丸ツアー決行の時がやってきました。
信じて早朝から起きて天気を見てガッツポーズ。日帰りなので荷物も最低限に妻と二人でいよいよ長野県岡谷市に向かって出発!!

中央線を通る特急に乗ること数時間、12時を迎えるかどうかという頃、さあやってきました長野県岡谷市
f:id:ragnellike:20210921215950p:plain 最寄りの岡谷駅の駅舎の上から照りつける太陽からもわかるようにマジで快晴でした。

展示会会場となる「市立岡谷美術考古館」は、JR岡谷駅から徒歩5分程度の非常にアクセスのいい場所にあり、当然ながら初めていく場所でしたが全く迷うことなく到着しました。
余談ですが、会場までは童画館通りという道を通るのですが、道すがらメルヘンな音楽が流れている通りとなっており、会場に到着するまでもワクワクする気持ちになりました。
道のつきあたりには名を冠している童画館があるようで、おそらくその一環なのかな…?

本題の展示会レポ

さてここで会場となる市立岡谷美術考古館のWebページリンクを貼っておきます。
www.okaya-museum.jp

建物の一階窓には今回の展示会、「山田孝太郎 FANTASIC WORKS」のポスター掲示があり、いよいよここなんだなという気持ちに。
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このポスターに描かれているイラストは、3年前の2018年に出版された「山田孝太郎アートワークス Via luminis」の表紙となっているイラストですね!(オタク特有の早口)
出版記念のサイン会にも参加してこの画集にサイン頂いたんですけど、当日も画集を持ってきていたというどうでもいい裏話も添えておきます。

会場入りして買ったチケットも山田先生のイラストが。

特別展示会会場は1階と2階に分かれており、1階はSAOをメインに、まんが日本史やアヴニール・エローズのイラスト展示、2階は聖剣の刀鍛冶や先生の高校時代のデッサン作品の展示、そしてファイアーエムブレムのイラスト展示となっていました。
会場スタッフさんにまずは1階から回ることをオススメされたので、その通りに1階から順に見ていくことにしました。

※念の為記載しておきますが、展示会は撮影OK、SNS共有OKとなっています。

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入り口はまずこのようなごあいさつの展示から

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オリジナル作品 左にある線画は原画です

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アヴニール・エローズ 表紙イラスト いつかのニンドリで付録についてたなあ

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SAOラフ画 繊細なイラストを描くイメージですがこういうクリーチャー?も描き分けられるのすごいですよね

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SAO単行本のイラストみたいです SAO履修してないんですよね

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完成稿と…
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そのラフ。壁に展示してある完成稿とそのすぐ下に置いてあるラフを見比べながら鑑賞できました。

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画集の表紙にもなっているイラストの竜騎士の娘。ラフの時点では騎乗しているのは娘ではなく鎧の騎士だったんですね…。

もちろんまだまだ展示作品はありましたが、ひとまず1階はこんなところです。

続いて2階…まぁぼくはエムブレマーなので、あたりまえですが2階のほうがテンションは上がりました。

とりあえず2階に足を踏み入れると、そこには…

なんだろう、圧倒的広さの空間に圧倒的クオリティのFEイラストがこれでもかと展示されている異様な空間。
ああ、これを見るために2週間我慢したんだなって思うと感激でしたね。

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16弾SR+のロイとリリーナ。このイラストのプレイマットは争奪戦でした…。
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英雄総進軍を冠したマルスとクロム。歴代主人公勢揃いの贅沢なつなぎ絵イラストですね。
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思わずため息が出てしまうような空間でした。わざわざイスまで用意してあって何時間でも居られそう。
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ヒーローズ出典のイラストは、だいたい立ち絵と奥義絵の2枚がセットで展示されてました。こちらは攻め最強格の比翼忍者リンフロ。

余談ですが、カードの展示もあったり…w

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大判イラストの大きさ比較も兼ねた記念撮影 130×180のビッグサイズでかなりでかいんですよ…

続いて聖剣の刀鍛冶
この作品、10年くらい前の学生時代に原作ラノベもコミカライズも買って揃えてるので懐かしいです。

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1巻口絵のセシリーとルーク。セシリーが主人公かつヒロインのファンタジーものです。
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コミカライズ版のイラスト担当が先生なのでこちらはその原稿。読んだことがあるので懐かしかったですね~

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かわいい。いっときPCの壁紙にしてたことあった気がするw

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これ確か本のしおりでついてきたやつだった気がするんですよね、家探せばどっかにあるはず…。

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ラスボス。存在は最序盤から示されてるのでネタバレじゃないです!ドラゴンの描き込み、すごく繊細で、かつエグいですよね…

この他、2階には高校時代の石膏デッサンや美術部での作品の展示なんかもあったりしました。
流石に見たことない作品ばかりだったので新鮮な気持ちで鑑賞することができました。
ぼく地味にこういう石膏デッサンとか好きでまぁまぁ昔はやってたんですけど、それを思い出す懐かしい気分でもありましたね。

展示会自体はこんな感じでゆったりと、おおよそ1時間くらいかけて鑑賞しました。
人もそこまで多くなく、我々夫婦2人を除いても2~3人位しかいなかったような気がします。
殆どの時間、特に2階のFE空間をひとり…じゃなかった、ふたり占めできたので、お互いにエムブレマー夫婦らしく、イラストの思い出を存分に語りながら鑑賞できたのも楽しかったです。

最高の時間でした!!!!!

展示会を終えて

まぁいくら弾丸ツアーとはいえ、流石に展示会だけ見て帰るのもアホらしいし、そもそも昼飯食ってねえし、軽く観光して帰ろう、ということで。
上諏訪まで移動すればまぁなんかいろいろご飯あるでしょってことで移動。

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余談ですが14時を過ぎると大体のお店がランチL.O.過ぎててやってなくて悲しみの末にたどり着いた信州そば

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あまりにも晴天の中、諏訪湖の湖畔を散歩するのはとても気持ちが良かったです。

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諏訪湖を眺めながら間欠泉センター脇の足湯で歩き疲れた足をリフレッシュ!

晴天の中眺める諏訪湖は、某海なし県出身ぼくのテンションを最高に上げてくれました。弾丸ツアーではなく時間に余裕があったら、レンタサイクルとかもあったので、こんないい天気だし自転車で湖一周とかやりたかったですね~。
今回の展示会を抜きにしても、関東圏内在住の方だったらこのあたりは結構アクセスもいいし、足を伸ばせば松本城なんかがある松本あたりまでも気軽に行けるので、コロナが落ち着いて大手を振って旅に出られるようになったらぜひ検討してみてください。

おわりに

いかがだったでしょうか?少しでも本レポで展示会の雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。
弾丸ツアーあるあるですが、片道3時間弱で往復6時間、実際は朝ごはん食べたりとかしてるんでもう少し時間がかかってて移動におおよそ7~8時間、対して長野県の滞在時間はわずか4時間程度というせわしないスケジュールではありましたが充分楽しめました。
今回は展示会が目的でしたが、時間とお金に余裕のある方は、ぜひ1~3泊くらいして周囲の観光もしてみることをおすすめします。
諏訪湖周辺だとSUWAガラスの里っていうガラス工芸の観光地もありますし、車があるなら「君の名は。」のモデルにもなったと話題の立石公園も訪れてみるといいと思います。
また以前、諏訪より南に位置する駒ヶ根周辺の方に行ったんですが、日本アルプスの麓の雄大な自然を感じることができて、それもかなり楽しかったです。

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こんなん心洗われるやろ

最後になりますが、この度はこのような素敵な展示会を開催いただき、山田先生ならびに岡谷美術考古館に多大な感謝を。
山田孝太郎先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。